コミュニティナース その人らしい生活とは?

個別訪問

今日は、急遽昼からの仕事になったので、

日ごろできなかったことを…と朝から準備を開始

普段、それほどお買い物好きでないわたしだけど、朝からスーパー、百均で長居することに…

しかし、わたしがこちらに来てから見たこともないスーパーの込みよう。駐車場は満車、店から出る際には、左右からスーパーへ入るための車がウインカーを出し私の車の動向を気にして待機、その後ろにはそれぞれ車が…プチ渋滞…

世間は、お盆なんだなあ

最近、訪問する人達といつもと違った時間を過ごしたい、そのために…ちょっと小道具を調達

昔とったきねづか、コルクボード

自分で歩いて移動できるのは家の庭まで、誰とも会うことがない独居高齢者あるある。やっと1週間に1回の買い物サービスが導入された。調理のヘルパーサービスと違って、買い物リストを握って頼まれものを無事お届けしたら帰ってしまう買い物支援…やっぱり少し味気ないのかな。

コミュニティナースとして不定期に覗きはするけれど、

「心病み…どこにもいけんもん。なんもできん」「次、いつ来るの?」って言葉が返ってくる。

訪問しない時間も継続してつながりを感じることができたら…

できない自分じゃなく、まだできる自分を感じてもらいたい…

孤独感を少しでも和らげ、自分で自分の存在を実感してもらいたい。

退院から無事独居生活が定着しつつある…ということで「プチ快気祝い」を計画。「普段作ってる男料理を私にも食べさせて~」と今日の訪問を予約

週1回の買い物では、なかなか口に入らない、お刺身。もともとは、漁師…うまい魚が食べたいと。今は、台所に長時間は経てないので、普段は、肉と野菜をすき焼き鍋のように煮込み、日々具を追加して自炊している。

もちろん、魚は、自分でさばけるらしい。そうか…

何の魚が食べたいですか?

アジ

アジね… 確かに、釣り好きなおじが、自分でよくさばいて晩酌していたなあ。骨が多くてなめろうみたいな切り身になるけど、おいしい‼

ということで、今日は、近くのお店を本人に聞いて、訪問前にアジを購入。

あんた来るっていうたけんね、廊下も全部掃除しよったよ

ほほう…確かに、布団が畳んである。どうもどうも、です。約束、覚えてくれている

やっぱり、魚を目の前にまな板の前に立つ姿は、堂に入ってます。「包丁が、切れんけんね。」「長く台所に立っとれんのよ。ねえちゃん、ようやる?」

教えてくれたら、やります。と、バトンタッチしたのも、つかの間。「そうそう。ああ…手、切られんで」と結局、一度も座ることなく包丁を奪われる 笑

今日は、いっしょに食する。 ソーシャルディスタンスを取って、主は、部屋の端のご自分の座卓、私は持参したクーラーボックスの上で、アジの刺身と男料理を頂いた。

大切な友人が手作りしてくれたメッセージカードから好きなものを選んでいただき、

訪問するたび行方不明になっている、困った時用のコミュナス連絡先のカードを見つけ出し、

コルクボードにピンでとめた。

空いたスペースには、今日の訪問の時の様子と、次、逢う日までのメッセージをメモに書いて留めた。

「自分らしく」周りの人の見守りの中で

続いての訪問。最近、物忘れがひどくて、ひとりでの外出は難しいとご本人

最近は、ずっと昼も寝てることが多くなった、どんどん記憶力が落ちている、と周囲の人

玄関扉が閉まってるので退散しようとすると、

近所の人が来て、「寝てるんよ。開いてるから、ドア開けて呼ばな聞こえん」と。

まあ、寝てるんなら…仕方ないよね、ご本人の静かな時間を破るのは…「うーん」

「起こして。ずっと寝よるから」

ノックをして、ドアの隙間から呼ぶと起きて出て来てくれた。

「おー。寝よったよ。今日は、いよいよいかん。」と。身体に触れる。ほんのり、熱い。

前回来た時に、押し入れから扇風機を出した。寝てる部屋は、エアコンがあったはずだが、使ってはいないだろう…車から体温計を持って来て測定も考えたがそこまでの体熱感ではないのでやめた。なにかと病人をつくるようなことはしたくない。

子どものキャッキャという声が聞こえる。「危ない!」たまに大きな声が混じる。家の外では、軽トラックの荷台にブルーシートをかぶせた特性プールで子どもが水浴びをしている。孫なのだろう…それを木陰でおじいさんが座ってみており、その横で猫がおなかを見せてながーくなって動かない。

暑いのは間違いない。ダレル。休みたい。

「明日は、孫がくるけんね。」とにこにこ。買い物を楽しみにしている。

少し前、親戚から心配する連絡があった。食事が充分食べれていないかもしれない

何回か訪問するが、お菓子やお惣菜の差し入れがひっきりなしに入る。ご近所の方と話す。持って行ったもんは食べてる。昼間寝る時間がうんと増えて、どんどんわからんなってる。あんまり(差し入れ)しすぎても自分でせんなっても行かん思うて…

なるべく、起きてもらう時間を増やした方がいいのか。近所の方は、差し入れだけじゃなく、いっしょに調理してみようかと言ってくれた。私も、何か一緒にできることがあったらいいかなあ、そう感じ…

手先が器用な方なので、いっしょにできるかもと今日は工作用粘土を持参していた。この後合流することになっていた工作の得意な友人と一緒に訪ねてきていいか、問うつもりで訪問したのだった。

昨日の訪問時は来客中だった。その風景の「穏やかな日常感」がとってもよかったので、断って写真を撮らせていただいた。「あ~、髪もこんな広がって。化粧もしちょらんよー」って言葉が残った。どうせ写真に写るなら、きれいにして親しい人と笑顔で記念撮影がいいに決まってる! 今日は、もしもに備えて、ヘアムースと、ヘアピン、ファンデーションを車の中に持参していた。

日の高い日昼、心地よく子どもの声を聞きながらのうつらうつら…本人には、至福の時なのかもしれない

ごめんなさいね…突撃して。

「まあ、起こしてほんとにごめんなさいm(__)m。今日は、帰りますね」

ああ、あんた。と、

奥から、昨日の私の忘れ物を持って来てくれる。「あんたのじゃろ。電話しよか思いよったけんど。また来るろ、思いよったよ」と

「まあ~‼ここにあったんだ。ありがとう!!」今朝、見当たらになとは思っていたが、私の気づいていない忘れ物まで。寝起きにもかかわらず、確かな記憶力だし…

「暑いから、お身体気を付けて。またね」と家を出る

暑い~~~‼  昼寝するよね。

家事を含む生活動作は自立している。

受診や買い物、いろいろな手続きが難しいだけ。確かに、病院では玄関先で対応うチェックをされいろいろ聞かれ、本人の言葉を借りれば、「市役所の人も若いから、年よりの気持ちはわからん」たまにスーパーに行くとセルフレジ…

わかりにいと思う💦

「気楽でねえ、今が、いちばん幸せ」

初めてお会いした時、わたしに言った言葉

今は、仕事も生活のノルマもない。自由~‼

ご自分で生活できている

周りの心配する見守りの中で、自分らしく生きれればいい

関係性のある人に、「寝すぎ‼」と注意されながら。

わたしは、扉が閉まっている時は、そっと帰ろう( ̄▽ ̄)

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