病院の連携室にいると、いろんな情報が入ってくる
ん??
それが、出会いだった。
紹介状が届いているはずだけど…
腰痛で当院を受診した。当院に紹介状を書くと医師は言っていたと。
前医へ確認するが、紹介状は作成歴なし。しかも腰の骨折で受診したのは半年前で、フォローも終了してるとか。
んん…
気になる
急いで向かったら、会計の最中のご本人にお会いできた。
「すみません」自己紹介をして、「ひょっと、お困りじゃないかと思ったもので…少しお話聞かせていただくお時間ありますか?歩いてお帰りになるなら歩きながらでも…」と話しかける。
かまいませんよ、と言っていただき売店前でお話を伺った。
6月に骨折と言われ、その後は急性期から回復期の病院へ転院。その後、引っ越しをして、当院が近くなった。
他の病院もかかっているが、歩いて来れる当院にかかりつけ医を変更したい、そう話された。
にこやかに話されていたのだが、
「困ってしまって…」
「病院もいろいろルールがあるでしょ。先生も一生懸命やってくれてるんだけど。耳も遠いから、なかなかうまくいかなくって。」
いつの間にか涙ぐんでいた。
わかりにくい、医療のしくみ…
ご自分で伝えるチカラは十分ある
少し、言葉添えがあれば、先方に伝わる
再度、前医に確認した。
転居のいきさつ、ご本人のおっしゃる、主治医から手紙を書いておくと言われていたことなども伝えた。
数時間後、担当医には心当たりがあったのだろう、間もなく紹介状がFAX送信されてきた。
もうひとつのかかりつけ医にも転居の事情をお伝えし、次の受診予定日にご本人から話があると思いますが、と、当院宛ての紹介状をお願いした。
うまくいくだろう。難聴があるから、直接のお会いしてお伝えしたい。結果を伝えにご自宅に伺った。
それぞれの病院にお手紙を書いていただくようお願いし、かかりつけ医の変更手続きが滞りなく行われていることをお伝えした。
「そうなんですか? よかった」
数日後、ご本人からお電話が。
「おかげでうまくいきました。助かりました。」
受診の時、かかりつけ医を変わりたいからと紹介状のお願いしをしたらうまくいった、とのこと。
たいそうなことじゃない。
ほんの少し、間に入るだけ。
あとは自分で対応できる。
目まぐるしい外来診察の合間で、
取り残される人がいるんだろうな。
助けてって言ってくれたらまだいい。私たちのアンテナも大事かな。
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