人生を感じる

個別訪問

洗濯ものが干してある…いるかな。ひとり暮らしの90に近い男性

先週お伺いした時は、留守だったのでお手紙を残した。

今日は、いい天気。

しかし、町とは気温が違う。

土間の前で耳を澄ますと、人の声が。なんだか、にぎやか。お客さん??遠慮しようか、楽しそう

待って、テレビかも。そう思って扉の外から声を掛けた。

すぐに、扉があく。「これ、あんたかね」先週残した手紙を差し出す。

そうです。突然来たんで。今日は血圧計持ってきました。

入ったところが土間。私は上着を脱ぐ。

血圧を測り、飼い猫の話から、いつの間にか、過去へうーんとさかのぼり自分史を聞いた。

生まれ育った家、家族の話 

結婚の時の話 

家族を持ち、農業、林業、畜産様々な仕事にチャレンジする話…

淡々と、よどみなく…時々懐かしそうに笑いながら。

決してその表情のような穏やかな人生ではなかった。

そして、

地域の中での役割を果たして来ていた

この地を選んで来た人であり、地域を知っていた

地域のために、なにがいいか考え、そのために働きかけて来ていた

頭脳を使い、身体を使い、機転をきかし、人脈を使って

人間らしい感情があり、現実的な知恵があった。

1時間ほど話し、なんだか、からだが心底冷えてきた。

寒くないですか?

寒くないようにしてるからね、と。首にはタオル、いわゆるフリース素材の着衣の上から綿入りジャンパーに帽子を着用。

石油ストーブも倉庫にはある、電気のがもある。でも、こうやってストーブ使わんとおったら、

お金引きに行くとき、違うもんよ。年金暮らしやからね。

そう言って笑う

8匹の猫のエサはまとめてハイヤーで買いに行き、トランク一杯に詰めて帰ってくるらしい。

亡くなった奥さんが大好きで誰にも譲らなかったという猫のお世話は、

彼のミッションなのかも

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